運命の、その場所で




「は?何言ってんの?」




「別れよう…」







私は下を向いてナチの視線から逃れようと必死だった。



でも、ナチは私を逃がしてはくれなかった。

腕を掴んで、



「なんで?」



って聞きながら私を引っ張った。

体が揺れるたびに、気持ちが悪くなってしまって
ナチの手を必死にほどいてトイレに駆け込んだ。