運命の、その場所で




「大丈夫?
そんな無理しなくてもいいのに。」


心配してくれてるのは、すっごく嬉しいのに…
お腹に手を添えると、
ナチに申し訳なくて何も言葉がでてこなかった。




「…新垣??」



ナチは私のこと、彼女になっても"新垣"って呼んでた。



ミナって呼んでくれたこと一度もない…
それが、私の中ではナチとの距離だなっていっつも思ってた。




「ナチ?私たち、別れよう。」






ナチは…驚いた顔してた。

私は今にも泣きそうだった。