運命の、その場所で





何件ものメールが続いてた。

でも、私はそれに返信しようとは思えなかった。

携帯の液晶には、涙がいっぱいたまってて…
ずーっと鳴り続けるナチからの着信がまるでその時の私のテーマソングみたいに流れた。



『寝てるんだな?明日、学校来れる?起きたらメールしてくれよな~。おやすみ。』



そのメールが着てからは、もう電話もメールもピタっと止まった。



「ナチィ…」


ひとりぼっちの部屋で、私はずっとお腹を抱きしめ続けてた。







どんなに計算してもナチにはたどり着かない赤ちゃん。





性教育で習った知識や、
先生に聞いた話し…インターネットとかでいろいろ調べたけど




最後の生理からは…どう考えてもあの日に到達しなかった。