首をひねって考えているといつの間にか朝礼は終わっていて、目の前にはニヤニヤした渚がいた。 「なにー?もう……」 ムッと口をとがらせる。 「べっつにー?そうだ。私が勝ったら、学食のクレープ奢って?」 可愛く首を傾げて聞く渚。 クレープは、学食で1番の人気メニュー。 買うために、お昼休み前から並ぶ人もいるくらいの。