冬が終わり、春休みになった。 智樹とは、相変わらず。 とっても優しいし、私のことを分かってくれている。 大切に思ってくれていることは、充分に伝わってくる。 だけどやっぱり、言葉だけはもらえない。 さすがに作戦をいろいろ試すのは止めたけれど、心のどこかで不安に思っている私がいることは、確か。 そんな春休みのある日。