「智樹……」 「……行くぞ」 めげずに目を見ると、さりげなく私の手を取って歩きだした。 ……やっぱり、好きっ。 それだけでニコニコしてしまう、単純な私。 あったかくて大きな手に包まれて、寒さなんて一気に吹き飛ぶ。 思わずふふふ、と笑うと、「何笑ってんだよ」って眉を寄せる。