ある日の帰り道。



雪道に付いた誰かの足跡をたどりながら歩く私は、ひゅうっと抜ける風に気付いて足を止めた。



「智樹」



大好きな私の彼氏、智樹の腕にぎゅっと腕を絡める。



智樹とはずっと友達で、最近私が勇気を出して告白したことで、晴れて恋人同士になった。



人前でのスキンシップに照れくさそうにして、腕を解く智樹。



私は、シュンと沈んでしまう。



やっぱり、嫌だったかな……?