「恵都、あたし、ここにいるよ。恵都が大切なものを思い出すまで、一緒にいる」



「ありがとう」


これが、今のあたしに出来る精一杯のこと。


恵都が寂しくなくなるまで。


大切なものを思い出すまで



あたしは、恵都のそばにいる。