恵都の家は、色があふれていた。

目に刺すほど鮮やかな深紅のもみじ。

見ていれば吸い込まれそうな真っ青な空。

森の匂いが肺にまで届きそうな深緑。


どの絵も、みずみずしく

恵都が描いたと一目でわかる優しい絵ばかり。