恋する猫は、月の下~花の名のキミ~

「ありがとう」

恵都のおだやかな声に、さっきまであたしの中に広がり続けていた恐怖は消えていた。


なんだ…

そっかぁ…

初めての感情に振り回されていたけど

答えは簡単なことだったんだ。