大好きなキミへ。

(一葉と二葉は仲いいなー)

私はトイレからでた。


「よお!!」

「……!?」

「お前おれのこと忘れたか?」

「………」

「なんか多目的教室に見覚えのある顔がはいってくるなと思ったら、瀬戸口じゃん。」

「………」

「お前学校生活楽しそうじゃないか。そうだよなーおれとクラス離れたし、矢沢ともクラス離れたもんなー。」

「離れたからっておれはお前のことが嫌いなのは変わらない。二年のときはウケたよな?おれはそこら辺のやつとは違って、表には出さないからみんなお前が俺らに色々言われてんの気づかないから。まぁこれからもよろしくー。多目的教室に戻ってくんなよ!!目障りだから。じゃあな。」

「………」

私はその場に立ったままだった。

多目的教室に一葉と二葉がいるのに…。
あいつの言ったことなんか気にすることないのに。でも戻れない。自分ってなんでこんなに弱いんだろう。言い返しもできないのに…。

結局私は多目的教室に戻らずに教室に向かった。