ガチャ
多目的教室のドアがあいた。

「あっ一葉ちゃん!」

私と二葉は一葉のほうへ行った。

「遅かったね?」

「う、うん…。間違えて体育館のほうへ行ってしまって…ご、ごめんね?」

「いやいや、大丈夫だよ?」

「な、奈美子ちゃんって優しい…」

「あ、ありがとう?あと、私のことちゃん付けしなくていいよ?」

「う、うん」

「そうだよ一葉!」

「えっ!」

「私たちも姉妹なんだからさ!!」

「二葉ちゃ……二葉!」

(仲いいな~。)

「あれ、猪原くん?」

「木村さん!」

「猪原くんって4組だったの?」

「あ…いや…2組のバトミントンだ…。」

「!?あっごめんね?」

「いや、大丈夫だ…気にするな…ではおれはこれで」
そういって猪原くんは練習に行った。

「か、一葉!?なんで猪原の前であんな堂々と話してるの!?」

「え!は、話せてた…かな?」

「ワケわかんない!!」

「面白いなー…」

「奈美子!!面白がっている場合じゃないよ!?一大事たよ!!一葉は私よりあの猪原のほうが話しやすいってことだよ!?」

「ははは…。私トイレいってくる!!」

「ちょっと奈美子!!」

私は二葉の言葉を無視してトイレに向かった。