大好きなキミへ。

(やっぱほかの人が見てもかっこいいんだ…)

「!!」

私はまた無意識に今村くんを見ていたようで、目があってしまった。

(あーどうしよう!!でも向こうはそんな意識してないだろうし…恥ずかしいってなんかこっち来てる!?)

今村くんはバトミントンのコートの方へ向かってくる。

(えーどうしたんだろー)
「瀬戸口さん!!」

「は、はいー」

(うわっ声裏返ったー)

「バトミントン調子どう?」

(あーなんか意識してしまう)

「とっても大丈夫です。できるです。…あれっ?上手でした?ん?」

「ははっ!瀬戸口さんなんか変。めっちゃ面白いじゃん」

そういって今村くんは笑いながらバスケットコートへ戻っていった。

(普通に考えて言葉おかしかった。あんなテンパる人いないよ!!変って言われた。どうしよう…っていうかどう思われてもいいじゃん。意識しすぎ…)