「あっ瀬戸口さん!」

「木村さん。」

木村さんとは1年の時同じクラスだった人で、サバサバしていて運動が得意。それと学年唯一の双子の妹だ。下の名前は二葉で、お姉ちゃんの方は一葉だ。

「瀬戸口さんはシングルだよね?がんばって!!」

「うん。木村さんはダブルス?」

「そうだよ!一葉ちゃんと一緒に」

「あっ二葉ちゃんいた。…せ、瀬戸口さん?」

そういうなり姉の方は木村さんの後ろに隠れてしまった。

「もうっ!一葉ちゃん!」

姉の方は、極度の恥ずかしがり屋で、見た目は三つ編みにメガネをかけていて地味な方だ。
(どっちが姉かわかんないよ…)

「あっそうだ!これからは下の名前で呼んでよ!区別つかないから」

「そうだね。じゃあ改めてよろしく。一葉ちゃん。二葉ちゃん。」

「ちゃん付けしなくていいよってかしないで?」

「あっうん。わかった。」