「おれが誰かわからないと言う顔だねそれは…」

(誰この変な喋りかた。こんな人この学校にいたっけ?)

「おれの名前は猪原 和夫よろしく。」

そういって猪原くんは手を差し出してきた。
(これは握手を求めているのかな)
私が恐る恐る手を出すと、よろしくよろしくと何回も手をたてに振った。

「あっちなみにおれはダブルスだから、じゃあこれで!」

猪原くんは走ってコートへ向かった。
(あんな濃ゆい性格の人と一緒なんて…)
私はそう思いながら、バトミントンのコートへ向かった。