恋する猫は、月の下~母さんの昔話~

リクはだんだん重く苦しくなる胸に、はぁはぁと息を荒く切らし


鏡の中の自分を睨みつけました。

「あたし…清汰さんのお祝いがしたいのに…ちっとも嬉しくない…」


なぜ?どうして?といくら自問を重ねても、答えは浮かんできません。

それどころか血の気の失せた顔色は青ざめ、頬はひきつったまま。


清汰を祝うどころか、恨みがましいようにねっとりした自分の視線が気持ち悪く

リクは急に怖くなって、全身ががたがたと震え出しました。