恋する猫は、月の下~母さんの昔話~

普段、自分の姿になどあまり興味がなく、じっくり鏡を見たことがないリクは

今、鏡の中にいる自分から目が離せなくなりました。

これが…あたし、なんだ…

色素の薄い、淡い色の髪の毛は

色あせた写真みたいに見えました。

屋敷のどの人とも違う目の色は、異国の人のようで

この場には決してなじまない疎外感でいっぱいになりました。