ネズミも取れず、オス猫も近づけない猫に、おかみさんはかんかんに怒りました。

「まったく!なんの役にも立たない猫だ。

ネズミも取れない、子も産まない、そんな猫はうちにおいとくわけにはいかないよ!」

おかみさんの怒りに主人も賛成し、清汰が留守の間に二人は猫を捨てることにしました。


途中、里までの道がわからなくなるよう、猫を麻袋に入れて山のうんと奥へ捨てました。