【美姫side】


あたしが泣き止んだのを見計らってリクトはあたしを離した。





「ありがと、リオ。あたし、もう行かなきゃ」



気付けば空は暗くなっていた。



もう、八時だ。



「待てよ。」



その場をたちさろうとしたあたしの手をリクトが掴んだ。