「あぁ…起きたか?お前、学校終了時間になっても起きなかったから連れてきた。悪かったな。」 俺が苦笑いしながら謝ると女が俺を見て固まった。 「…リオ…。なんでっ……」 何かを言いかけると女ははっとしたように口を噤んだ。 「?…どうかしたか?」 「あ、いや…。何でもないの。ありがとうね…」 「あ、あぁ。そういや、お前この学校の生徒か?」 「そうだけど?」 「いや、お前見たことねェ奴だなと思って」 俺がそう言うと女は悲しそうに微笑んだ。