高3の夏に終わった初恋


あれから
いくつかの季節がめぐって


俺自身の夢の舞台
GPライダーの頂点に立てた時


異国の地で

俺は彼女と再会した




「愛梨…。
色々傷つけてごめん。

でも
俺の気持ちは変わってないよ。
もう一度俺と付き合ってほしい。」



フワフワの体
あの頃と同じ
ほんのり甘い花の香がした


「…はい…。」


ハッキリとした声と一緒に
返ってきたのは
初めて見た時と同じ

何よりもきれいで
可愛い
澄んだ笑顔だった