私は車いすから降りて、砂の上に座った 「真っ赤や~」 哲輝は海に石を投げまくりながらふとそう言った。 私もその夕陽を見上げ、 時間の早さに寂しさを感じながら言葉を返した。 「そろそろ…時間だねっ。」 「うん…」 「……」 「そろそろ戻るか」 「…うん。」 私達は名残惜しみながら、病院に帰った。 少し時間があったので話す事にした。