「見て!俺とお揃い!」 そう言いながら、哲輝は手につけた指輪を見せてくれた。 「ほんとだ…ありがとう!」 「どういたしまして!」 そう言いながら笑い、けど少し照れた顔をしていた。 幸せもつかのま… 私はその日以来容態が変わった。 何度も血を吐いたり… 面会謝絶になる日も少なくなかった。 久しぶりに体調が安定して面会謝絶がとけて、久しぶりに哲輝と話すことができた。 だけど、哲輝は青い服を着せられてマスクも付けて入ってきた。