[短]ソライロ




相変わらず元気な哲輝。


「お誕生日おめでとう」


その言葉と同時に手編みのマフラーを渡した。


「季節はずれだけど…」


私が苦笑いしながら言うと、
哲輝はすっごい笑顔で受け取ってくれた。



「ありがとう!!季節とかじゃない!
大事なのは気持ちやで!
あっ…俺からも!」


「えっ…私誕生日じゃないよっ…」



少し微笑みながらポケットから取り出したのは





指輪だった




私はその指輪をみて言葉をなくしてしまった。