[短]ソライロ



私は…まだ生きている。


―なんのタメに…。





ガチャッ

病室の扉が開いた。



「こんにちは…」
聞き慣れた声。




「あ!いらっしゃい!市川くんね…」
扉のほうを向いてお母さんが挨拶をする。


「あっ…どうもっ…」



哲輝だ…