嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



「悪ぃ里桜。同棲はこいつが出てったら話を進める。それまで待ってくれるか?」


「ええ、勿論。それは大丈夫だよ」


「悪いな。有難う」



幼なじみは私の方へと視線を向けるとじっと見つめる。その視線が痛く感じるのは私の気のせい…?


もしかしたらこの子蓮也の事…


ううん、私の勝手な想像かもしれないし、とにかく今は何も考えずに居よう


幼なじみなんだもん、何か起こるとかそんな事ないよね。蓮也に限ってそんな事ないない


余計な事考えない様にしなきゃ。