嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



「本当によく頑張ったな里桜」


「凄く痛かったよー」


「だろうな」



蓮也は私の頭を撫でながら赤ちゃんから視線を離さない。蓮也、とっても幸せそう


私もとっても幸せ



「赤ちゃんって暖かいのね」


「だな」


「蓮也も抱っこしてあげて」



赤ちゃんを蓮也に渡すと、蓮也は壊れ物を扱うかの様に慎重に抱く



「クスクス、蓮也が抱いたら小さな赤ちゃんが更に小さく見えるね」



面白いくらいに小さく見える。