嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



ある程度吐いてすっきりすると、洗面所で口を濯いで清美の元へと戻る



「里桜?顔色悪いよ。どうしたの?大丈夫?」


「大丈夫大丈夫、有難う」


「本当に大丈夫?何かあった?」


「少し気分が悪くて。でももう大丈夫だから。心配しないで」


「気分が悪い……まさか………ねぇ、生理ちゃんときてる?」


「えぇ勿論………あれ…」


「きてないの?」


「……そう言われてみたら今月はきてない。三週間くらい、遅れてる」



生理の事なんて気にしなかったけど、清美に言われてから遅れてる事に気付いた。