嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



そんなお前だからこそ、守ってやりたいと思った。俺が傍で支えてやりたいと思った


何より、そんなお前を誰にも渡したくないと思ったのが強かったか


独占欲などないと思っていたが、お前と出会って俺にもそんな感情がある事を知った



「蓮也?どうしたの?」


「嫌、何でもない」


「そう?」


「ああ」



ほらな。俺が何か思っている事に気付く、お前はそんな女だ



「里桜」


「ん?」


「愛してる」


「ど、どうしたの急に」



小さく耳打ちすると、突然の事で驚いたのか頬をほんのり赤らめて目を見開いた里桜。