嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



って事はタンカーに乗せられていたのは蓮也じゃなかったんだ。良かった


警察官と暫く話した後に、こちらへと向かって歩いて来る蓮也を見て漸く足が動き気付くと蓮也に駆け寄り勢いよく抱き着いていた


それを受け止めた蓮也は、私の心情を察したのか抱き締め返し頭を撫でてくれる



「一人にして悪かった」


「ううん。蓮也が無事で良かった」



蓮也の胸にすがり付く様に強く抱き付き、暫くそのままで温もりを感じた


本当に無事で良かった。