嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



心拍数が妙に上昇する中足が立ち竦んでしまい、それ以上前に進む事が出来ずにいる


もし、もし…蓮也だったら…


そう思うと息が詰まりそうで、足がガクガクと震えて止まらない


確かめなきゃいけないのに…もし、蓮也なら着いていかなきゃいけないのに…身体が言う事を聞いてくれない


胸が息苦しくなった矢先に、遠目のまま蓮也らしき人が警察官と話す姿が視界に映し出された


あれは蓮也?


蓮也、大丈夫だったの?