嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



蓮也と顔を見合わせ幾度か瞬きした後に、蓮也は私の手を引き屋上を背に非常階段を見付けるとドアを開いた



「ね、ねぇ何!?」


「わからねぇな。銃声だと言う事は確かだが」


「どうして銃声が…」


「お前は車で待ってろ。連れてってやるから」


「で、でも…」



蓮也は屋上にいた皆を誘導し非常階段を降りる様に指示を出せば私の手を引き安全を確認しながら一番先頭を進む


どうしよう…凄く怖い…


胸がドキドキしてる。