嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



どれくらいの時間過ごしただろうか。気付くと周りにいた家族連れや恋人が来た時より少なくなっている


片手指で数えられる程の組数しかいない中、不意に蓮也の手が腰へと回されると背の高い蓮也を見上げ様とした刹那


蓮也の顔が重なったかと思うと、唇に触れるだけのキスが落とされた



「…蓮也ったら」



必然的に私の頬が熱くなり、思わず視線を泳がせてしまっているのが自分でも分かる


蓮也はいつも不意打ちでキスするからびっくりするし、心の準備をしていない分凄くドキドキするんだから。