「当たり前だ」
「クスクス」
「何がおかしい?」
「何でもない」
「おかしな奴」
ほらね、予想通りの言葉が返って来た。私も少しは蓮也の事理解出来てるのかな?
奥さんになるんだもん。誰よりも蓮也の事を理解して、誰よりも一番に支えにならなきゃ
蓮也が私を守って、支えになってくれている様に私も蓮也の支えになりたい。これから先、ずっと
「蓮也、私がお婆ちゃんになっても、こうして手を繋いで歩いてね」
「ああ、勿論。逆もしかりだぞ」
「勿論、蓮也がよぼよぼのお爺ちゃんになってもずーっと手を握ってるわ」
二人して顔を見合わせ、小さく肩を揺らし笑い合った。

