「冗談だと思ってるだろ?」


「…違うの?」


「あぁ違う。本気だ。今夜は覚悟しておけ」



蓮也は私の頭にぽんっと手を置くと、食べ終えた食器をキッチンへと運ぶ


覚悟しておけって…今から夜景見に行くのに、なんか変に意識しちゃうじゃない


此処最近してなかったし、妙に恥ずかしいのは私だけ?


蓮也は相変わらずいつも通りな表情だし、私ばかり意識しちゃって何だか悔しい


蓮也の方が一枚も二枚も上手なんだから。