あんな事があったのに、蓮也はそれを受け止めて良い事も嫌な事も全部引っ括めてプロポーズしてくれた


私今、世界で一番幸せな婚約者だね



「里桜、愛してる」


「…私も、愛し…てるっ…」



未だ泣き続ける私の目尻や頬、額へと幾度も優しく口付けられる中蓮也の服をぎゅっと握り締め泣き続けた


蓮也が私との未来を考えてくれてたなんて、本当に嬉しい。突然の事で驚いたけど


本当に嬉しい



「仕事上、付き合うとかさえ面倒臭く思っていたが、お前はそれさえも乗り越え俺を本気にさせた」


「…う、ん」



蓮也は私の身を抱くと再度ソファーへと座らされ、頭を軽くぽんぽんと撫でた。