嘘偽りの愛しい体温-Ⅱ-



到着したのは私の家ではなく蓮也のマンションで、どうして蓮也のマンションなんだろうと不思議に思う



「蓮也?此処は蓮也の家?」


「ああ。暫くお前には俺の部屋へ来て貰う。まだ本調子じゃないだろ?」


「私ならもうすっかり元気だよ?一人でも全然平気」


「俺が平気じゃない。お前を傍においときたい。嫌か?」


「…嫌じゃないけど…迷惑じゃあ」


「梨花なら心配ない。高校の寮に入る事になったらしいからな。明日に引越しだ」


「そう、なんだ」



私に気を使ってるのかな?


それとも、蓮也と一緒にいたら好きが大きくなって、辛いとか…?