ついに俺達の番が来た。
体をがっちりと固定され、安全ベルトも締めた。
「きついよー雄樹・・・」
「当たり前だろ、一回転するし、ふわっとするし」
「嫌だよー・・・」
『それではスタートします、いってらっしゃい♪』
はいはい、行ってきます。
カタカタカタカタ・・・
さっきのより長く感じてしまう。
「山とか綺麗だねー・・・」
桃奈はかすれた声で喋った。
「だな」
ジェットコースターの一番上に着き、もうそろそろで落ちる。
「うう・・・・・」
「よし、落ちるぞ」
カタカタカタ・・・・・
『キャーーーーーーーーーーーーーーー』
な、意外と早すぎる・・・。
というか、女子のほとんどが『キャー』っていった気がする。
・・・・あ、俺の目的の場所だ。
「桃奈」
「なに・・・・?」
「こっち向け」
「え?」
「・・・CHU」
「・・・・!?」
よし、俺の目的は終わった。
そしてこの長いようで短かったジェットコースターも着いた。

