でも、バイクはちょっと・・・

顔を引きつらせる私に、ソラは
言う。

「ユラ、時計みろよ
 
 おまえに選択の余地はない」

そんなぁ・・・

「大丈夫
 
 俺に引っ付いてれば
 落ちない

 俺を放すなよ」

真剣な、ソラの瞳。

引っ付いてなきゃ落ちるかも
しれないってこと?

ありえないんですけど・・・

「早くしろ」

そんなこんなで、バイクに
乗ってしまった私は言うまでも
なく後悔している。

テオさんのバイクを拝借して
ソラは私を乗せて車道を走る。

生まれて初めての体験
怖すぎるよ。