「えっ・・・」

私は慌てて、テーブルの上
鞄を取り、椅子にかけてある
上着を持つ。

「ユラ
 
 いってらっしゃい」

にっこりと微笑むテオさん。

「いってきます

 ソラ、待ってぇ」

バタン

閉まるドア・・・

ほっと息をつくテオはしーんと
静まり返る部屋で一人お留守番

「はっくしゅん

 風邪、引いたぁ

 少し、寝よう」

テオは、用意された部屋へと
戻って行く。