誰かと電話中?

僕に任せて・・・?

今はテオさんのこと気にしてる
場合じゃない。

携帯、携帯・・・

バタン・・・

勢いよくドアが閉まる音が
聞こえる。

「じゃあ、また後で・・・」

あれっ、今、テオさん
慌てて携帯電話

切らなかった?

「ユラ
 送っていってやる」

履き代えたジーンズのベルト
を閉めながら、ソラが現れた。

テオさんは、私の存在に
驚いているようだった。

「いいよ
 車だと渋滞する・・・」