白緑蝶"ever since【続】

久しぶりに、この扉の前に立つ

開かれるドア・・・

「さあ、どうぞ」

「お邪魔します」

「何、言ってんの

 これは、おまえのもの」

そう、この部屋は、私のもの。

久しぶりに見た室内はガラリと
何にもなくて、だだっ広く少し
だけ以前と変わっていたけれど
綺麗なままで私の心もどんどん
穏やかになっていく。

窓に広がる、夜景を寄り添って
見つめる二人・・・

「やっぱり、きれい

 ここから一望できる夜景
 は最高、一番・・・」

「ひわ、黙って」

ソラの唇が私の唇に触れようと
したその時、ものすごーい後悔
に私は襲われる。

「どうして、行くなんて
 言っちゃったんだろう?」