白緑蝶"ever since【続】

「何の本?」

「さあ?」

「彼女の?」

「ああ
 ユラの読みかけの本」

「かわいい、カバーだね
 手作り?」

「じゃないか

 見るか?」

空は、ソファーから立ち上がる
と僕に本を差し出した。

そしてキッチンへと向かい
冷蔵庫からペットボトルを
取って、蓋を開け飲みながら
こっちへと戻ってくる。

かわいらしい花柄模様の
ブックカバー。

その本をパラパラパラと捲ると
挟んであったしおりがハラリと
落ちる。

ハラリ、ハラリ

僕の手に触れようとしたその時
窓から吹き荒れる風にもう一度
舞い上がる。