白緑蝶"ever since【続】

「人聞き悪いなぁ

 セナは逃げたんじゃないよ
 仕事だよ

 電話で僕のこと頼むって
 言われてたじゃない」

ここは、空と空の彼女
ユラが住む、愛の巣。

綺麗に片付けられていて
清潔感がある。

幸せの香りは、土の香り
緑溢れるこの部屋は空気が
おいしく温かくて居心地が
いい。

「適当に座れよ

 何か飲むか?」

「ううん、いいよ」

「そう?

 ああ、今日も疲れたぁ」

空はそう言って、いつも
そうしているのだろう
ソファーに寝そべった。

空が伸ばした手、触れるのは
テーブルに置かれた本。