白緑蝶"ever since【続】

私が、テオさんを虐めてる
悪ものみたい。

「ほんとだ
 テオ、ひど~い」

「そんなぁ、ソラ
 ふざけてないで・・・」

自分は、関係ないとばかりに
缶ビールをグイッと飲み干す
ソラ。

「やっぱ、ビールはうまい」

「ソラ、助けてよ」

素知らぬ顔をして、ゆらの世話
をやいてる私を見つめてソラは
言う。

「ああなると、俺にはムリ」

「セナ?」

「自分で何とかしなさい」

テオさんは、過去に私に言った
言葉を連ねるしかない。

「ユラ、前にも言ったけど僕は
 もう君達の邪魔をするつもり
 はないよ

 それに、僕のソラへの想い
 は、今はもう・・・友達
 
 憧れの人をそんな風に言う
 のは、図々しいよね?

 でも、僕のことを仲間だと
 そうソラに思ってもらえたら
 僕は幸せなんだ

 だから、ユラ
 
 怒らないでよ」

テオさんのソラへと向う恋の道
は、今はもうない・・・