白緑蝶"ever since【続】

そして、二人は見つめ合い
微笑み合う。

咲の深い悲しみを間近で見て
来た私と百枝は、咲がずっと
幸せから遠ざかっていたこと

本当は、気づいてた・・・

突然、不本意な形で幕が下ろ
された最初の恋。

その後の咲は、空想の恋を綴る
事で精一杯になる。

そんな咲に、現実を見て幸せに
なりなさいとか、頑張りなさい
とか

天国の彼を忘れなさいとか・・

そんな言葉、とても言えない。

私達は、何も言えない・・・

だけど、そんな咲に瀬名さん
は言った。


数回のデートを重ねた帰り道

咲の住む、マンションの前に
いつものように停車する車。

その車内、今日は楽しかった
などと別れを惜しむ二人。

そして、別れ際・・・

『君の全てを、この俺に
 曝さなくていい
 
 ・・・忘れなくていい

 俺は、彼を想う君ごと
 その全てを受け止める
 つもりでいるから』