私は、慌ててソラの携帯電話に
連絡を取る。

「もしもし、ソラ・・・
 そうなの、お願いできる?
 
 うん、ごめんね」

ソラに、冷えたビールを買って
来てほしいとだけ、お願いをし
て通話を切った私は、二階へと
階段を上る。

開かれたままのドアから漏れる
笑う声・・・

「サキ、ごめん
 ゆらの世話、疲れたでしょう

 もうすぐ、ソラ達着くらしい
 から下に降りてようか?」

「だめ~

 まだ、あそぶ」

「ゆら、我儘、言わないの

 パパが帰ってくるよ」

「そうだ、ゆらちゃん
 
 パパが帰ってくるまで
 遊ぶ?」

「うん、あそぶ」

「ゆらったら・・・

 サキ、ごめんね

 そうだ、ゆら、ねえ
 今日は、お家に誰が遊びに
 来るんだったかなぁ?」