白緑蝶"ever since【続】

エンジェルの微笑みに誘発
されそうになる私の唇。

こんな時なのに微笑み返して
しまいそうになる。
 
二人の男性のぶつかり合う視線
が痛い。

もう、やめよう

やめようよ

これ以上は・・・

「や・・・」

私の声に被る、大好きなソラの
声は言うの。

「じゃあ、テオ
 覚悟するんだな

 俺、ユラに関しては
 しつこいよ

 ユラを取り戻すためなら 
 地の果てまでもおまえを
 追ってやる」

ソラは、口角を上げて嘲う。

「それもいいかも・・・

 好きな女をこの手にして
 愛する男に追われるなら
 本望だ」

「どっちもかよ

 おまえ、ほんと
 質悪いやつ

 面倒くせぇ
 俺の手に負えない」