かっちゃんの声に続く真澄の声

「ヒワ、幸せになれよ」

そう言って微笑む真澄。

「うん」

過去に愛した貴方の言葉は
この胸に重く響く。

「ありがとう」

こうして三人は、明日も仕事
の為、大興奮のままに帰って
行った。

私は、まだ帰れない。

テオさんに、結婚の事を報告
しなきゃ。

『僕達は、ライバル・・・』

タクシーに乗り込む私はソラに
言われた場所へと向う。

打ち上げと題する宴は明日。

今日は、飲み会程度にソラ達の
行きつけのお店で仲間だけで飲
む。

ドアを開きかけた私を後方から
呼び止める声は湊さんと奥さん

「ホサカちゃん」

「ミナトさん、よかったぁ
 一緒に入ってください」

「ああ、いいよ
 ホサカちゃん、一人?」