思ったとおり、ソラの長い指に
とってもよく似合うデザイン。

おしゃれ・・・キラーン

スペシャルな二人だけの指輪。

誰も持ってない。

今日は、ライブ初日・・・

「テオさん、時間作ってくれる
 んでしょう?よかったぁ」

「ああ、また連絡するから
 携帯チェックしろよ」

「うん、今日は会場には
 お姉ちゃんとカッちゃん
 マスミと向かうから」

「ああ、確か店閉めてくるん
 だろう、よかったの?」

「うん、お姉ちゃん達はね
 ライブ前に久しぶりに
 デートするらしいよ・・」

玄関先、出かけるソラに私は
手を差し出すの。

その手の上に、貴方が外した
指輪を置いた。

私は、その指輪を自分の指に
填め取れないようにその上から
エンゲージリングを填める。